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はしもと便り Staff blog

札幌市南区にある滝

2021.06.23

ガイドブックにあまり載っていない札幌の観光スポット➅

地下鉄南北線真駒内駅からバスで約20分のところにある滝野すずらん丘陵公園内にある『アシリベツの滝』

 

この滝は「日本の滝百選」の一つにも選ばれている札幌市内最大の滝です。
滝シリーズは平和の滝に続いて2回目ですね。

この滝の見頃はなんといっても冬です。冬の冷え込みが続くと滝のしぶきが氷結する氷瀑という現象が見られ滝全体が凍り迫力満点です。
↑の写真と撮ったのは1月のとある日だったのですが、この日は1月にしては非常に気温が高く、一部の氷が溶けて滝が流れている状態という珍しいモノが見えました。動画も撮ってそちらはすずらん公園の方にお渡ししました。

さて、
ここからが本日の本題です。
アシリベツの滝…
漢字で書くと『厚別の滝』です。
札幌市内の清田区や厚別区を流れる『厚別(アツベツ)川』の源流になります。

この厚別川なんですが、清田区(上流)と厚別区(下流)では呼び方が違うんです。知ってました?
清田区民はアシリベツ川と呼び、それ以外の札幌市民はアツベツ川と呼んでいます。

江戸時代以前から昭和19年まで今の清田区のあたりは厚別(アシリベツ)という地名でした。
清田という名前になったのはそんなに昔のことではないんですよね。なので清田には今もアシリベツ神社やアシリベツ橋等、昔の名前が残ってます。
昭和47年まで清田小学校、清田中学校は厚別(アシリベツ)小学校、厚別(アシリベツ)中学校という校名でした。

では今の厚別はいつからアツベツと呼ばれるになったのでしょうか。
それは明治27年に鉄道の厚別駅が出来た頃からだと言われています。厚別駅は最初からアツベツ駅と呼びました。
その厚別(アツベツ)という読み方が厚別駅周辺から広まり、厚別(アシリベツ)川のことも厚別(アツベツ)川と呼ばれるようになったんです。
昔の厚別地区の地名は「信濃(シナノ)」でした。信濃小学校や信濃中学校等に昔の名残が残っていますね。

そんなわけで清田がある上流と厚別がある下流とで名前が違う川が誕生しました。

さらにこの厚別川にはアシリベツ川とアツベツ川のアイヌ語の意味の違いや行政による由来の間違った表記等…
実はまだまだ面白くてダークな歴史があるんですが今回はこれまでで。

清田図書館に元清田小学校校長の了寛紀明氏の著作「札幌本道と厚別(あしりべつ)地域の歴史~古文書を辿っての清田発掘~」という本があります。
↑で書いたことが詳しく記載されてますので札幌の歴史に興味のある方はぜひ。

以上、シバニャンでした。次回は札幌の夜景をお届けします。

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